大島6丁目団地自治会

平成16年度総合防災訓練実施

総合防災訓練を実施
真剣な顔・顔・顔

 11月14日(日)、6丁目団地の総合防災訓練を実施しました。新潟県中越地震直後の訓練だけに、参加者した約300名の顔はみな真剣でした。
 ことしは、5号棟11階フロアでの訓練や、中央広場における「転倒家具からの救出訓練」のデモンストレーションなど、新しい工夫もされ、準備した防災委員会や役員の熱意を感じることができました。
 参加者からも「知らないことが分かり、参加して得をしました」との声もありました。


▼5号棟で発災時対応仮想訓練
 今回の訓練は、従来の防災訓練に加え、発災時対応仮想訓練を5号棟の11階(モデルフロア)にて、震度6強の地震発生を想定して実施しました。
 訓練の種類は、「火災発生による消火器及び屋内消火栓を使った消火訓練(消火班)」、「家具の転倒による重傷者救出訓練及び担架移送訓練(救出救護1班)」「落下物による負傷者の止血応急措置及び避難救助訓練(救出救護2班)」「車いす使用者及び転倒事故で歩行困難者に対する避難援助訓練(避難誘導班)」及び「連絡係(フロア委員が担当)が避難世帯、被害世帯等を確認(連絡係)」の5種類を行いました。
 訓練の内容は、9時40分に震災が発生。リーダーが非常ベルを鳴動、11階居住者(不在、不参加部屋は、班長・協力者が対応)が廊下・エレベーターホールに集まり、留守宅の火災発生及び室内損壊による被害者宅を発見し、リーダーに、消火、救出の協力を要請。予め定めていた消火班、救出救護班を即時編成し、消火、救助にあたるとともに、避難誘導班による災害弱者(車いす、歩行困難者)の避難支援及び全員の安全な避難誘導を行いました。
 そして、消火完了、救出移送の完了結果の確認後、連絡係(フロア委員)による11階フロア全世帯の自主避難確認、被害者宅確認、室内損壊及び焼失状況の確認の報告をもって発災時対応仮想訓練を終了しました。5号棟の同訓練には、80名以上が参加、消防隊員、都市機構等関係者を含めると90名以上が関わり、1フロアの訓練としては、大規模な訓練になりました。


▼全体訓練
 一方、全体訓練は、団地中央広場において、基本訓練としての、「初期消火訓練」「搬送訓練」「三角巾応急措置訓練」「心肺蘇生処置訓練」の4訓練と、デモンストレーションとして、「隔壁(ベランダ境界壁)破壊訓練」、「転倒家具からの救出救護訓練」、「屋内消火栓の操作・放水訓練(代表者)」、「城東消防団第3分団によるポンプ車による放水展示及び参加者の放水体験」が行われました。

避難誘導訓練
初期消火訓練
心肺蘇生処置訓練
三角巾応急措置訓練
搬送訓練

▼転倒家具からの救出救護訓練
 特に、デモンストレーションの「転倒家具からの救出救護訓練」は、引越される方から提供されたタンス、冷蔵庫、洗濯機、本棚、テーブルを活用し、2DKの部屋に一人住まいをしている高齢者が、家具の転倒で下敷きになっているのを隣人、近くの居住者が協力して救出するという想定で、訓練は、玄関から救出できないため、隣のベランダから隔壁を破壊し、部屋に侵入、転倒家具の下敷きになっている高齢者を、発見者の呼び掛けでかけつけた協力者と救出、その場で担架を作り、安全な場所まで移送し、出血止めを行うとともに、心肺蘇生の応急処置(災害時支援ボランティア)をするという一連の救出救護訓練を災害協力隊運営本部の救出救護部、避難警備部等の役員が行いました。

転倒家具からの救出救護訓練
屋内消火栓の操作・放水訓練
ポンプ車による放水訓練及び参加者の放水体験

 城東消防署大島出張所の所長さんの講評では、「6丁目団地の防災訓練は立派な内容です。訓練を見た居住者の皆さんが参加したくなる内容で、今後、参加者の輪もさらに広がるでしょう」と感想を述べられていました。

 東京で直下型地震が起きた場合の被害状況の予想などが出されていますが、江東区は被害が大きい区とされています。今後とも地震・災害の備えをしましょう。


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